ボーナスの社会保険料はいくら引かれる?賞与100万円で約14.7万円、厚生年金は月150万円で頭打ち

冬のボーナスが近づくと、「額面と手取りがずいぶん違う」と感じる人も多いのではないでしょうか。賞与からも、月給と同じ料率で社会保険料が引かれます。ただし賞与には独自の上限があり、金額が大きいと保険料は頭打ちになります。
賞与100万円・300万円だといくら引かれる?
| 保険料(本人負担) | 賞与100万円 | 賞与300万円 | 違い |
|---|---|---|---|
| 健康保険料(子ども・子育て支援金を含む) | 50,400円 | 151,200円 | 賞与に比例 |
| 厚生年金保険料 | 91,500円 | 137,250円 | 150万円分で頭打ち |
| 雇用保険料 | 5,000円 | 15,000円 | 上限なし |
| 合計 | 146,900円 | 303,450円 | 賞与に占める割合は下がる |
協会けんぽ東京支部・40歳未満で、2026年度の料率(健康保険9.85%、子ども・子育て支援金0.23%、厚生年金18.3%を会社と折半、雇用保険は本人5/1000)で recoca が計算した目安です。40歳以上は介護保険料(1.62%の折半)が加わり、賞与100万円なら8,100円増えます。このほかに所得税も引かれます。
計算のもとは「標準賞与額」
健康保険と厚生年金の保険料は、賞与の額から1,000円未満を切り捨てた標準賞与額に料率をかけて計算します。月給のような等級表は使わず、支給された額がほぼそのまま使われます。雇用保険料は、実際の支給額に料率をかけます。
上限は健康保険が年度573万円、厚生年金が月150万円

標準賞与額の上限は、健康保険では年度の累計額573万円(年度は毎年4月1日から翌年3月31日まで)、厚生年金保険は1カ月あたり150万円とされていますが、同月内に2回以上支給されるときは合算した額で上限額が適用されます。
出典:日本年金機構「従業員に賞与を支給したときの手続き」(2026年10月10日確認)
厚生年金は支給月ごとに150万円まで、健康保険は4月から翌年3月までの合計で573万円までが保険料の対象です。賞与300万円の例で厚生年金が137,250円で止まっているのは、このためです。ただし、上限を超えた部分は将来の年金にも反映されません。
年4回以上の賞与は「月給」扱い
賞与として扱われるのは年3回以下の支給です。年4回以上支給されるものは「報酬」として標準報酬月額に含めて計算します。月給の保険料がどう決まるかは4〜6月の残業で社会保険料が1年上がる?で解説しています。
年収が同じでも、月給と賞与の配分で社会保険料は変わります。recoca の給与シミュレーターでは、月給と賞与の配分ごとに保険料と手取りを比べられます。役員報酬でこの配分を考える場合はひとり社長の役員報酬もご覧ください。
給与・賞与最適化社会保険料を最適化して手取り額を最大化出典
出典:日本年金機構「賞与にかかる保険料はどのように計算するのですか。」、日本年金機構「従業員に賞与を支給したときの手続き」、日本年金機構「年間の標準賞与額の累計額が573万円を超えたとき」、日本年金機構「標準報酬月額」「標準賞与額」とは何ですか。、協会けんぽ東京支部。保険料の額はこれらの料率で recoca が計算したものです。確認日は2026年10月10日です。
出典:日本年金機構「賞与にかかる保険料はどのように計算するのですか。」
